ヤマハエレクトーンフェスティバル2024 アドバイザー総評

ヤマハ エレクトーン フェスティバル2024
ソロ部門についてアドバイザーの小崎みゆき先生・伊藤美智子先生より総評コメントを頂きました。

【小崎 みゆき先生】
演奏された皆さん、本番当日までの道のりは決して平坦なものではなかったと思います。
だからこそ、弾ききった後の満足感や充実感は言い表せない程の思いですね。
きっと心の尊い財産になるはずです。
本当にお疲れ様でした。
皆さん、パワーあふれる演奏で、今後がとても楽しみな方ばかりですが、皆さんの成長に少しでもお役にたてればと思い、コメントさせて頂きます。

全体的に、曲に対して体の動きがあるのは良いのですが、その動きがはたして今出す音に必要な動きなのかどうか、このフレーズを表現するのに動きが邪魔していないか
また、その動きでクライマックスが見えなくなったり、ビートが感じにくい場合もあります。
一度、動きについてふりかえり、探究してみて下さい。

又、細かい指の動きになると、拍子やテンポが崩れてしまったり、表情がなくならない様に、よく弾きこんで、余裕あるフレーズになるといいですね。

しかし、年齢が高くなるにつれ、曲の把握や理解度が上がり、表現も豊かでテクニックも素晴らしい演奏が多く、引き込まれました。
オリジナルも作品のクオリティ、演奏共に本当に素敵でした。
小さい年齢の皆さんは、目標にして頑張って下さい。

そして、また来年このステージに上がり、素敵な演奏と笑顔を見せて下さいね。

【伊藤 美智子先生】
各部門を通して様々な曲があり、全体を通して生き生きと好きな曲を弾いているのが伝わり楽しんで聴くことができました。
どのように弾きたいのかがよく分かる、気持ちが伝わる説得力のある演奏があり、ここまで努力されたことが素晴らしいです。

低学年の方も難しい曲にチャレンジされていて、立派ですし、その力をずっと積み上げて一般まで続けてこられた方はさすがに自分の世界をお持ちで、魅了されました。

その中で少し気になったのは

・フレーズの取り方の工夫について。
細かくばかりではなく、もっと大きく感じていい部分もあったと思います。各フレーズを歌い、きれいにつないだり、音の処理や、やり取りが雑にならないように。

・リズムや場面が変わるときの表現について。
瞬時に変わってほしいところがうまくはまらずにもったいない部分がありました。

来年、更に成長して、素敵な演奏を聴かせてください。